Flow
仕事の流れ
施主であるお客様と建築事務所様によって作成された設計図を基に、より細かい寸法や仕様を記載した製作図をCADソフトにて作成します。鉄骨加工に必要な鉄材の選定と調達も併せて行う設計部は、お客様・工場・施工現場をつなぐ架け橋のような役割です。お客様のご要望をもれなく満たすだけでなく、工場や施工現場のスタッフがスムーズに作業できる分かりやすい内容の製作図が求められます。
設計部の作成した製作図を見ながら、製造部にて一次加工と組み立てを行います。一次加工とは、鉄骨のパーツを製作する前段階加工のこと。鉄材の切断、孔開け、開先・スカラップ(溶接の断面を確保するための切削作業)、摩擦面処理などを指します。一次加工の次は、パーツの仮組みです。実際にパーツを組み立てることで、製作図の通りに各パーツが仕上がっているかどうかを確認します。
仮組みをして、製作図の通りに各パーツが仕上がっているかどうかの確認を行った後、パーツの材質や使用される箇所を考慮しながら最適な接合方法によって溶接を行います。佐伯鐡巧では、仕口(接合部)の仮組みを本溶接する「サイコロ溶接」などに溶接ロボットを導入しており、人による手作業とロボットによる作業を使い分けることで作業の効率化と精度の向上を図っています。
本溶接の完了した製品は、スパッタ(溶接作業時に溶けた金属が粒状に固まったもの)の除去や歪みの矯正を行う仕上作業を経て、検査の段階に入ります。出来上がった製品の寸法や仕様、溶接部分が製作図の通りに出来ているかを細かくチェック。溶接部分については、外観の目視確認だけでなく、超音波による検証も行っています。
鉄は錆びやすい素材であるため、出来上がった製品の錆止め塗装を行います。基本的には塗装用の器具を使った吹き付け作業になりますが、機械では塗装しづらい部分は刷毛を使った手作業です。塗装を終え、十分に乾燥をさせた後は集積・出荷作業です。屋外ヤードに仮置きした製品を、トラックにて順次出荷します。